訪問歯科診療において、歯科治療とともに重要なのが、
施設、在宅における口腔ケアでしょう。
寝たきりの方が、ブラッシング等の口腔クリーニングを行うのは無理でしょう。
口腔ケアは家族や介護する人の手によって行われるのがベストです。
訪問歯科診療においてもこの口腔ケアは、
入れ歯の人であれ、歯が残っている人であれ、
必須の診療行為といえるでしょう。
口腔ケアは毎日行うのがとても大事です。
では、訪問歯科診療において口腔ケアはどういうことを行うのでしょう。
訪問歯科診療はだいたい週1回のペースで行っています。
基本的にはご自宅いおいては取れない歯石や、
一般の方では気づかないような場所の汚れを中心に行います。
また、ご自宅で口腔ケアを行うための指導もいたします。
むし歯や入れ歯、歯周病の治療を行うのも、
お口の中のばい菌を少なくする目的にもなりますし、
自浄作用といって汚れがつきにくくすることにもなります。
いろいろな意味で、寝たきりの方がおられる家庭は、
一度訪問歯科にて検診、診療してもらうのがいいでしょう。
口腔ケアで必要なのは毎日行うことです。
毎食後、歯、入れ歯、舌の汚れをとります。
寝たきりの方の場合は、おそらく自分ではできないので、
家族や介護者の協力が絶対に必要です。
口腔ケアの注意点は、ケアを行う道具(歯ブラシ、ガーゼ等)を
水などで湿らせて使用することです。
乾燥したままで行うと、お口の中の粘膜がはがれてしまって、
かなり痛みをともなう傷ができてしまうことがあります。
注意深く、しかも丁寧に口腔ケアを行う必要があります。
詳しくは歯科医に相談してみた方がいいでしょう。