歯科訪問診療では、ポータブルの診療器具等を使って
ベッドサイドにおいて歯科治療が行えるように便利になりました。
しかし、歯科治療をするには充分な環境が整っているわけではありません。
当然のように、歯科医院における治療よりも劣ってしまうのが現状です。
そこで、むし歯、歯周病にならないよう、
また誤嚥性肺炎などの嚥下障害にならないよう、
予防をしていくことが大変重要です。
口腔ケアなどは、予防として大変効果があります。
また最近では独居のお年寄りが多く、
健康な方でも外に出る機会が少ない方も多くおられます。
できるだけ人と接する機会を多くもち、
毎日の生活が楽しいものであれば、
必然と予防につながるのも事実と言えるでしょう。
口腔ケアに関しては、口腔ケアのページにてご説明したように、
お口の中の健康を維持しるためには、
最も有効な方法です。
ご家庭での口腔ケアはもちろんのこと、
月に1度ぐらいは専門家による口腔ケアを行いたいものです。
口腔ケアは歯の健康に関して直接的な予防といえるでしょう。
しかしそれだけでは完璧な予防といえないと思います。
というのはお口のまわりの機能障害などは、
普段の生活環境によることが多いといえます。
特に食事においては、いろいろな物を、よく噛んで楽しく食べることが重要です。
独居のお年寄りなどは、偏食が多く、
ひとりで食事するのは楽しくないのではないでしょうか。
家族との交流をもてない人などは、
できるだけ表に出て交流をもつことをおすすめします。
その地域で行われる行事やネットワークにどんどん参加し、
できるだけ楽しい生活を送ることが予防へとつながります。