訪問歯科診療において使用する器具は、
通常、歯科医院において使用する器具とほとんどかわりませんが、
すべて持ち運びができる大きさとなっています。
最も大きなものは診療台になりますが、
診療台に装備されている器具と同じ機能の、
ポータブルタイプの物を使用いたします。
以前は、大きな車に診療台を積んでご自宅まで行き、
その診療台に患者さんを乗せて治療することがありましたが、
現在は歯医者がご自宅に上がり、
ベッドサイドにて診療を行うことが主流です。
実際大きな車だと、ご自宅の前まで行くことができなかったり、
診療台まで患者さんを運ぶことが難しかったりして効率的ではありませんでした。
そこで最近では、小さな車で移動し、
ポータブルのユニットを使用して治療を行うことが多いのです。
ポータブルユニットとは普段歯科の診療台についている歯を削る器具とか、
水を吸うための器具が、
持ち運び可能なように作られた器具です。
むし歯の治療や歯石除去も可能になっています。
これによって口腔ケアだけでなく、
歯科医院とほぼ同じような治療が可能になります。
歯科医院と違って条件の揃った環境で治療するわけではないですし、 患者さんも寝た状態で治療するわけですから、 持ち運びができて、患者さんに負担がかからないようにできたものが多いです。